等々力釣り池のヘラブナ釣り挑戦記#1 素人には釣れず、名人には釣れる奥深い釣り

こんにちは、釣りバカたくみん(@tsuritakumin)です。6月上旬の土日、軽い気持ちで川崎市の武蔵中原あたりにある「等々力釣池」に行ってまいりました。タイトルにはありますが、そんな軽い気持ちの素人にはヘラブナは微笑んでくれず、リベンジに心燃やす結果となりました。ヘラブナが自分の手で釣れるまで、釣行記としてしたためていきたいと思います。

ヘラブナの釣池「等々力釣池」が2020年6月1日から再開したとのこと

現在住んでいるところから自転車で行ける距離に「等々力釣池」「等々力フィッシングセンター」なるものがあるのは認知していました。が、行く機会はなかった。
カワハギ釣りはじめ船釣りでお世話になっている大先輩の釣行予定をたまたまSNSで目にしたのがきっかけ。朝4時に連絡させていただき、突如ご一緒させていただくことになりました。
子供もできて、長時間の釣りには、やすやすと行きにくくなっております故、近所・短時間・低コストで出来る釣りのレパートリーを増やしたい昨今、ちょうどいい機会、くらいの感覚での第一歩。

道中。自転車で野池をかけまわった20年前の記憶が蘇り、テンション上がり続ける

早朝、背中にのべ竿を背負い、街中を自転車漕ぎまわる。このシチュエーションがそもそも懐かしい。中学生の時のシチュエーションさながらです。
市街地を抜けて緑地にはいると公園や緑が広がり、次第にスタジアムなんかも見えてくる。部活動の記憶も蘇る。次第に池が見えて、のぼりつつある朝日とともに、ウシガエルのなきごえや、小鳥のさえずりが聞こえてくる。
風景。音。匂い。
20年前、まだ小学生や中学生だったころの感覚が五感で呼び覚まされ、じんわりテンションがあがるなあ、、なんて思いつつ、いよいよ等々力釣池に到着です!

売店で道具を購入・・したいけど、どれがいいか、さっぱりわからん汗

750円払って、釣池へ入場!人生経験も釣り人としての経験も私の倍以上ありそうな熟練な皆様が、どんどん桟橋へと吸い込まれていきます。私はヘラブナ専門の道具はもっていないので、売店で最低限を購入予定。等々力釣池では、釣竿のレンタルはありませんが、たいていは売店で揃えられます。
竿があって、ミチ糸があって、浮きをウキゴムで止めて、浮きにあったオモリをつけて、細いハリスと針があって。ここまではなんとなくわかります。(いや厳密には何にもわかってなかったorz)
圧倒的にわからないのが、練りエサ。
こんだけある中でどれをえらべばいい?朝イチは、釣りに詳しいスタッフさんもいらっしゃるわけでもなく、いきなり運任せとなりました。
とりあえず、コイ釣りの経験からいうと、ベースは底近くにいることが多いんじゃないかな。目の前の高さいい感じに陳列されているものに「ダンゴの底釣り夏」というものが光ったので、冬よりは夏だろう、ということで、正解に近いはず。それをメインに。
それがからっきしだったときに、もう一つほしいなと思う。
小さい時におじいちゃんに「グルテンはいいぞ」と言われていたのと、実際に小鮒釣りをしていた大阪の近隣の釣り人おじいさんに、「それなんですかー」って無邪気に聞いたら、いものグルテンってやつだ。いいにおいだし美味しいぞ、食ってみるか?っていわれた衝撃が残っていたので、「いもグルテン」ってかいてるやつの2種類でスタートです。
素人感満載の選び方ですが、はじめはこんなもんでしょう。笑
(第二回でお話しますが、別パターンも欲しくなる組み合わせでした)
ヘラブナの他に、クチボソやブルーギル、テナガエビなんかもいるらしく、赤虫での小魚釣りも楽しめる釣り池です。

いざ、釣りスタート!

桟橋をわたり、やや奥の釣り座へ。
風景も癒やしです。まったりんぐ
噴水も、いい癒やし。黄色い線で、一人ひとりの区画が区切られています
まずは底かな?という、コイつりの感覚を頼りに、底をとることから始めます。2mあるかないかくらいでしょうか。さらにねりえさを分量通りに混ぜ合わせ、準備完了です!
本来は、こういう竿受けとか専用装備が必要なのですが、こういうのもなく参戦。迷惑をかけなければいい・・ですよね
底から数センチうかせた状態でスタート!

いきなりアタリ?生命感あふれる等々力釣池。これは夢中になれそう

ウキが、おもり分だけの目盛りまでしずみ、そこから数秒するとダンゴ分も沈み込みます。ダンゴが溶けて無くなったりポロンとおちることによって、またおもり分の目盛りまで戻ってくる。
ウキ一つで、こんなにも情報が伝わってくる。
その間、30秒くらいでしょうか。
そのダンゴの様子を見守っている間に、生命反応!!ウキがツンツンフワフワしています。いやー釣れそうな気しかしない!めっちゃたのしい!

ヘラブナではなくジャミ(雑魚)の存在

懐かしのブルーギル。昔良く釣ったなあ
ワクワクしながらやるも、ウキはモゾモゾして上下するだけで、なかなか、本アタリっぽいものに出会えず、アワセるタイミングを見つけられません。
どうやらクチボソという小魚や、小さなブルーギルがたくさんいて、彼らがついばんでいるケースが多いのだそうです。(ヘラブナの世界ではジャミというそうな)
ヘラブナのときは、1cmくらいツンとタテに鋭くウキがはいる。その違いを見分け、その刹那にあわせる必要があるとのこと。

ただ、ねり餌をぶちこめばいいわけではない?今になってわかる、奥深すぎるヘラブナ釣り

 
ヘラブナ釣りといえば、川べりとかにパラソルさして、1日中ぼーーーーっとしながら、この世の行く末を案じながらまったり過ごす・・・そんなイメージがなんとなくありました。
一般の方が、釣り人に対して持っているTHEイメージもそういうものではないでしょうか。
一日まったり静的というよりは、習性を知り尽くして、名推理を繰り広げ、誘い出す、極めて動的で攻めの釣りだなあという印象に相成りました。
僕の20年前のバス釣りのバイブル「Mr.釣りどれん」の1巻のこのシーンが思い出されます。
とだ勝之 先生[Mr.釣りどれん(1)]より

コイ釣りの釣り堀とはまた別なる存在

コイ釣りの釣り堀の感覚で、針にまとわせるように、きゅっとねり餌を針にまとわせて釣りをしていたのですが、途中で会話するにつれ、そもそものヘラブナの習性を理解できていないことに気付きます。
基本的には、ゲンゴロウブナという琵琶湖水系のものを、品種改良されたはてにいまのヘラブナがあるとのこと。ミミズなどの生き物を食べるのではなく、植物性プランクトンを食べて暮らしている。
マブナとは違い、あんまりミミズなどには、反応しないとのこと。
そして練り餌がバラけている様子が、プランクトンを彷彿させてヘラブナ好みになるとのこと。だからキュッと練りエサを丸めて、匂いがいいからよってきてパクッという単純な話ではなく、2本針を駆使して、その日のヘラブナのコンディションにあわせた演出を皆さん繰り広げており、1投数十秒を重ねて、ヘラブナが寄り付く土壌を創ったり、食べたくなる演出を繰り返したり。
極めて動的な攻めの釣りだ!という印象になったわけです。 

 釣れている人には釣れている。けれどヘラブナ素人の私には全然反応してくれない。

足もとに鯉がたくさんいます。いれるだけでパクっと食べる状態なのですが今日の狙いはあなたではないのです。
そのままweb会議にも少し顔だしながら5h続けていたのですが、結局ヘラブナは振り向いてくれませんでした。
しかしそんな中でも5枚6枚と、着々とヘラブナをかけ続ける名手がいるのです。
今日わかったことは
・ヘラブナは、とけだすような状態の練り餌が好きなこと
・少し高さの違う2本針にしているのはそのため。バラケさせると食わせる目的などの使い分けもできる。
・ほとんどの人が「バラケマッハ」を持っていたこと
・活性は高い状態ではない。一部の人にのみ釣れていること
・基本的には釣れている人は、底ではなく1mくらいの浅いタナで釣っていた。
・釣れている人の多くは長い竿であった。僕は2.7mの竿ですが、釣っていた人は3.9mくらいはあるのではないでしょうか。
このへんは、次回挑戦するときの基礎情報として、頭の片隅にいれ、ていきたいと思います。
どうやら、へらぶな専門の釣り堀はもっと魚影が濃く、たくさん釣れるみたいですね。「桟橋のある野池」のようなかんじで、一日何十枚も釣れるわけではないことに、ここの楽しさがあるようです。このくらいの難しさのヘラブナを仕留めたい気持ちがふつふつ。

ブラックバスをルアーで釣れるまで半年かかったことを思い出す

これは一匹目じゃないけど、中学生当時の試行錯誤の一匹
空前のブラックバスブームが起きていた頃、テレビ番組ではあれだけ釣れているのに、中学生そこらの私にはなかなか釣れない。釣り漫画や、釣り雑誌、釣り番組をかっぽじるように見漁って、半年ほどしてようやく釣れたのが20年前の春でした。いいようもない高揚感をもとに、手がブルブル震えていました。
それから20年、いろんな釣りを体験してきましたが、その半年前の感覚に似たような状態を今覚えています。まずはそもそも道具がない状態かつ、そんなに予算もかけずに、となりそうですが、等々力のヘラブナ、しばらくのたのしみになりそう。

フナ釣りにはじまり、フナ釣りに終わる?味わい深い釣り。

釣りをしていると、そんな言葉を時折耳にします。
海釣りと違って、潮などの情報が削ぎ落とされる。推理道具としてのウキへの究極の集中がある。
静寂な中、水中の様子を教えてくれる「ウキ」をたよりに、様々な情報を嗅ぎ取って推理する。その基本を究極的に知ることができるという意味なのでしょうか。
あるいは、おじいちゃんに教わって、近所の小川でのフナ釣りを初め、またおじいちゃんになったらこの釣りを初めて誰かに楽しさを伝える。
そんな優しいバトンがフナ釣りにあるという意味なのでしょうか。
ファン年齢層も高く、あらゆる釣りを極めし人が、最後にたどりつく場所というイメージもあります。
僕には
小さい頃、大阪に住んでいた僕は、おじいちゃんに釣りを教わることも多々ありました。住んでいた近くにある、神崎川という川の◯◯の水門にいけば、フナがいるぞ。20年前くらいはようやっていた、とか、、そういう話を聞いて、僕も自転車と地図を片手に、走り回ったものです。
当時は練りエサを使った釣りはしていなかったですが、うどんやパン、ミミズをもって近辺のあちらこちらを走り回っていました。
ヘラブナ釣りのおっちゃんの隣で、ミミズ片手に大きなフナを釣った時はとても興奮したのを覚えています。マブナで、ヘラブナではないのですが・・そんな思い出も、もはや20年以上前になります。
あれから20年、いろんな釣りを経て、再びフナに闘志を燃やす自分がいます。笑  (1日1000円くらいで楽しめるのも経済的)
まだいろんな釣りの好奇心がとまらないので、フナ釣り以外もやり続けるとは思いますが、改めて味わい深い釣りだなあ、と。
まだ見ぬ一匹を求めて、 精進します!

いろんな釣りに手を出している1984年生の釣りバカです。いろんな意見交換できたらうれしいです!よかったらtwitterもフォローください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

投稿者: たくみん

関東在住の釣りバカサラリーマンです。本やwebサイト読んでいると絶対釣れる!って確信したはいいけど、現地にいったら何も釣れなかったこと多数。その橋渡しができるようなブログかきたい。また、釣りを通じて楽しい思い出が沢山できたので、そういう思い出作れるような釣り遊びをどんどん企画したい。ちょっと興味もちはじめた人向けに、こうやったら釣れたよーみたいな事を伝えられたらいいな。海も川もいくけど、食べられる魚の釣りが8割。本職はIT系企業の人事。

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