【その3】いざお食い初め編。-父、お食い初めの鯛を釣りに行く3部作@みうら海王-

さてさて、釣り人として父が長男のお食い初めにむけて奮闘する三部シリーズも遂に最終話です。
第1部では、悲しいかな寒波でプラン変更。海上釣り堀に行ったのにまったく釣れる気がせず気持ちが焦る様子をお届けしました。
第2部では、スタッフの教えから急にアタリが出だして、ラスト40分で無事にタイとワラサ先輩を仕留めたお話に。
そしてこの3部では、いわゆるお食い初めそのものを堪能する記事になります。

#そもそもお食い初めとは?

子供の生誕100日ごろ、歯が生え始める時期に、「一生、食に困らないように」「丈夫な歯になりますように」との願いを込めて行う大人の儀式です。室町時代にはすでにやっていたという文献も残っているそうです。
そしてその鯛を釣りに行くことでたいせつな事を教えてくれる儀式でもあります。「そもそも変化の多い時代」だが「その変化に惑わされず、嘆かず、むしろ潮目を読みながら、自分に出来ることに集中」という釣り人マインドを父に教えてくれるものでもあるのです。(すみませんまったくのでたらめです)

#なにを用意して、どう進めるの?

赤飯と、タイの尾頭焼き、煮物、汁物、香の物。いわゆる一汁三菜を用意します。そして神社にある歯固めの石となるものを用意して、儀式は行われます。我が家では妻が子供の時に使った歯固めの石をそのまんま使いました。

#赤ちゃんは、実は鯛を食べない!?

実際、赤ちゃんは3ヶ月そこらでは母乳真っしぐらなので、まだ離乳食にも突入していません。そんな息子が鯛や赤飯を食べられるはずもありません。なので実際はたべさせるフリをして大人が美味しくいただく、フェイク祭りと相成ります。
長寿の願いを込め、祖父など、その場にいる年長者、かつ同姓の方が「養い親」という役割をはたし、たべさせるフリをします。
一連の3セットを繰り返して、最後に歯固めの儀式をして終了、あとは大人たちの宴会にシフトします。

#お食い初めのセットリスト

諸説ありますが、我が家はこのセットをベースにしました。
1.ご飯を食べさせるフリをする
2.汁物を食べさせるフリをする
3.ご飯を食べさせるフリをする
4.釣ってきたタイを食べさせるフリをする
5.ご飯を食べさせるフリをする
6.汁物を食べさせるフリをする
2セット目、3セット目においては、セットリストに若干の変更があります。(2セット目においては、4の工程でタイではなく煮物を。3セット目は、4において再びタイを。)3セット終えたら締めとして、歯固めの石をチョンと歯茎にあてる「歯固め儀式」を行って終了。およそこのような流れとなります。

#鯛の尾頭付き姿焼きを作ろう

あまりにも大きいのはそもそも姿焼きにするのが難しいので、1番小さな鯛をグリルで姿焼きにしました。
作り方ざっくり。
・ウロコと内臓をとって、塩をまんべんなくふる
・反り返ったり、やぶれたりしないよう、爪楊枝でプツプツ10箇所くらい皮をやぶる
・30分くらいおいてから、ヒレが焦げ落ちないように塩でかためる
・背びれがピンとたつように、爪楊枝の先をヒレの根っこにさして
・塩でかためたヒレをアルミホイルで包む
・強火で1分ほどやいてから、中火に変える
・炭焼きだと、強火の遠火とかいわれますが、グリルだと強火にするとすぐ焦げちゃうので1分ほど強火にしてから中火で。裏側を終えたら表側へ。
・頃合いをみて、塩化粧をほどき、ヒレを元に戻したら姿焼き
こいつをお食い初めセットに添えて完成!
(器や煮物お吸い物は嫁氏が精魂込めて準備してくれました)

#いざ、お食い初めの儀!!

まずは息子涼太郎に正装をしてもらいます。
そしておじいさんが養い親になって、セットをまわします。
赤飯→お吸い物
赤飯→タイ
赤飯→お吸い物
口にあたったらしょっぱかったのか、見たことない表情をしていました。w
3セットしたら、歯固めの儀。嫁氏の小さな頃、お食い初めをした歯固めの石が20数年の月日を経て復刻。立派な歯が生えますように。
七変化の表情を親達で見つめてたらワイワイしてる間に終了。

#お食い初めの前夜祭

前日は、お刺身2種盛りとタイしゃぶブリしゃぶ。当日は、ブリかまとぶり大根、鯛の炙り刺身なんかも加えてワイワイ。
「一生食に困らないように」
そんな願いを込める「お食い初めの儀」ですが、その鯛を釣る実践記を書くうちに、1番教わったのは父だと気付きました。
始めの仮説もちょっと時が立てて変われば崩れ去る、不確実であいまいな時代。
お食い初めで本当に一生食に困らなくなるかどうかはわかりませんが、寒波とか不漁とかに見舞われても、建設的に前を見据えて実現させていく精神を教えてくれた。
「一生、幸せになりたければ、釣りを覚えなさい」なんて言葉もありますが、その一変をかんじた、我が家のお食い初めの儀でございました。
息子氏がお食い初めで鯛を釣りに行くのは、2050年くらいの話になりますでしょうかねー。いつか一緒に釣りいきましょう。へとへとになるまで大人の道楽にお付き合いいただきありがとう。
そしてみなさま、どうでもいい話にお付き合いくださり、ありがとうございました笑
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投稿者: たくみん

関東在住の釣りバカサラリーマンです。本やwebサイト読んでいると絶対釣れる!って確信したはいいけど、現地にいったら何も釣れなかったこと多数。その橋渡しができるようなブログかきたい。また、釣りを通じて楽しい思い出が沢山できたので、そういう思い出作れるような釣り遊びをどんどん企画したい。ちょっと興味もちはじめた人向けに、こうやったら釣れたよーみたいな事を伝えられたらいいな。海も川もいくけど、食べられる魚の釣りが8割。本職はIT系企業の人事。

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