【その2】あわやボウズからの追い上げ編。-父、お食い初めの鯛を釣りに行く3部作@みうら海王-

#前回の振り返り

この記事は「お食い初めの鯛を釣りに行く」シリーズの第2弾です。第1弾では、寒波で、予定していた船がことごとく出船せず、海上釣り堀の「みうら海王」に出撃を決定。釣り堀なのに最後の1時間になるまで何も釣れず・・・お土産としてのタイを2枚貰うという展開に。今回はラスト40分の追い上げについて紹介します。

#「やってしまった」余裕をもって青物狙いしていた自分を悔やむ、父34歳。

「まあ、いけるでしょ。」と思いながら、10時のワラサ放流にあわせ泳がせ釣り。まわりでパカパカあがっていたマダイも、見渡しても全然釣れていない。
「やってしまった・・・」とエサをむだに1投げごとに変えてみたり、冷静に作戦をたてられない状況。負けられない戦いがここにあるのに、イマココに集中できていません。なんとしてでも、釣り上げる。父の威厳をかけて。

#困ったら、プライドを捨てて、スタッフに相談!

どれだけ経験を重ねても、現地での詳しい人には叶わない。いつまでもそうです。釣り歴20年だろうが30年だろうが、その地にいけば、初心者同然。恥を忍んでスタッフに相談しました。
教えてもらったことは2つ。
1.深さがずれている
底から30cmくらいのベストな場所からずれていた模様です。泳がせをして根がかり回避を意識してタナが浅くずれていました。手前で根がかりおおくとも、中央はすりばち上に深くなっています。
ベストな場所のベストな深さを目指す。
2.本日の潮と現在の場所を考えると、とにかく中央を目指せ!
自分の方向に潮がむかってきています。そして対角側の人たちが釣れています。
こんな日はなるべく中央になげて、はじめの30秒くらいに集中するのがよいとのこと。
具体的なアドバイス!

2つの教えを忠実に守ると・・

さっきまでの虚無感は何でしょう?一発目でアタリ!
モゾモゾ・・・これは前アタリ。まだアワセてはいけない。一回ツンとして・・二回の強い消し込み!ここでアワセ!がしかし、スカっとはずしてしまいました。むずい。笑
2投目。またアタリ!おそるべしスタッフの教え。少々のツンとした消込には目もくれず、我慢して我慢して、さらに奥深く入っていったところでアワセ!すると、竿が根っこから大きくしなり、強いトルクでガンガン潜ってきています!

#かかったのは、マダイではなくまさかの・・

 

あーーこの瞬間がたまらない!もうダメだもうダメだなんて思っていだが故に、気持ち良さも倍増です。
隣のお兄さんが突然、「アオ(青物)じゃねえか?」「エサは生ミックですよ?どうですかねー?」と私。
といっている間にも強く突っ込み横にも泳ぎ始めました。「アオだアオだーー」と周りの方が叫び、ようやく気づきます。自分がかけているのは、マダイではない。
マダイ用の仕掛けなので、無理にたたかうと糸が切れちゃいます。慎重に全身でクッションかけながら3分ほどの格闘の末にあがったのは、想像通り、このワラサ先輩。
会場釣り堀ではみんなが狙う豪華ゲストなので、一発逆転とあいなりました。前話で信じられなかった「なんでも釣れる」生ミックへの憎悪が愛情に。ミック様ほんとごめんなさい。最高です。

#忘るるなかれ、本日の本命はマダイなのである。

「超絶うれしい!」という反応とはさておき、忘るるなかれ、本日のメインターゲットは、お食い初め用のマダイ。そうこうしているうちに、12時30分です。残り30分で撤収の時間。ミック?キビナゴ?ささみ?選択肢があるから悩みます。
自合は逃さない。「なんでも釣れる」パッケージのその言葉を信じて生ミックを投入!

#「生ミック」を信じるものは救われる?怒涛のアタリ!

 ここに来て神さま仏さま、ミックさま。生ミックが爆発。アタリが続きます。
ツンツン、ツーーー。(おお!キタキタ!)
ピコ、ツン、フワーー。(あ、明らかに今口から離れた感じがした、ういてきたー)
あげてみるとやはりミック様はありません。待ちすぎてもダメ、難しいなあ。
ミック玉2つを握りつぶす際に、亀裂や、針との隙間があると、そこから割れて外れるのでしょう。丹念に握りつぶしてナツメ型にして、、再投入!
中央あたりで、またアタリ!
ツンツン、グン!(よしよし!まだまだ焦るな)
水中30cmくらいをフワフワ。(うーー焦らされるー)
80cmほどはいる!(あわせたくなるー!!しかしまだ焦るべからず)
いったん30cmにもどり(大丈夫かなぁー汗)
80cmへ(よしよし大丈夫!)
そして1mくらい沈んでいった!(ここだ!)

#ラスト20分で、ようやく本命、マダイにであう。

大アワセで、竿がようやくしなってくれました!気持ちいい。
先ほどのトルクはないにせよ、小気味良い突きがあります。これはマダイだろう!
ということであがってまいりました!
お食い初め用のタイです。本命です。12時40分。ラスト20分でようやくGETしました。汗
あー、これでようやく息子と嫁と、京都からはるばるやってくるお義父さんお義母さんに顔向けできる。笑

#ラスト10分!まだまだ諦めない

ラスト10分にもなると爆釣だった皆さんは片付け始めます。ミックやキビナゴをバンバン放出しています。
それが潮下にある僕の方にながれて、底の方で魚がヒラヒラ乱舞してるのがみえます。本日最大のチャンス!潮が、僕の味方をし始めた!ということで、最後の最後まで粘り、12時58分にもう1匹!
12時20分まで0匹ながら、最後にマダイ2とワラサ1に出会うことができました。

#「みうら海王」では、血抜きも神経締めもばっちり!

帰り際に、血抜きも神経締めもやってくれるので、最高の鮮度で持ち帰ることができます!天然の真鯛を届けられないのは少し残念ですが、寒波含めると最良の選択だったかなと。まってな、息子氏!

#お食い初めの意味が、少しわかった気がした、34の昼。(おまけ)

寒波の中、震えながら、退散。帰り道、潮風に吹かれながらふと考えています。「一生、食に困らないように願いをこめて」お食い初めのその願いは、単なる儀式では、ないのではないか、と。
モノもサービスもあふれ、テクノロジーの進化のスピードも日進月歩。
「雪は降るときもある。計画は台無しになる。潮にも恵まれるとも限らない」
「降りかかる出来事に嘆かず、失敗を恐れず、思考停止にもならず。いまここに集中し、今の自分に何ができるか、常に探し選択し行動せよ」ということを、お食い初めは教えてくれるのかもしれない。
「自分の過去の経験」に過信せず、じっくり観察し、潮目を読みながら、何を変えたらうまくいくのかを探り続ける。
そんな釣り人のスタンスを、子育てが本格化する前に、父に教えてくれる儀式なのでは、と。
釣果もビジネスも不安定なこの激動の時代を、生き抜くための教え。
お食い初めはそんな事を教えてくれる・・・わけもないか。
次回の記事では実際の「お食い初め」編にうつりたいと思います!ありがとうございましたー!

投稿者: たくみん

関東在住の釣りバカサラリーマンです。本やwebサイト読んでいると絶対釣れる!って確信したはいいけど、現地にいったら何も釣れなかったこと多数。その橋渡しができるようなブログかきたい。また、釣りを通じて楽しい思い出が沢山できたので、そういう思い出作れるような釣り遊びをどんどん企画したい。ちょっと興味もちはじめた人向けに、こうやったら釣れたよーみたいな事を伝えられたらいいな。海も川もいくけど、食べられる魚の釣りが8割。本職はIT系企業の人事。

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