2019年8月、相模湾マグロに15人で突撃します。近年相模湾にマグロがまわってきており、6月末頃からルアー釣りが解禁され、8月初旬にはコマセ釣りも解禁。ルアー・エビング・ライブベイト・コマセなど、様々な釣り方で、夏秋の相模湾は血気盛んな屈強な釣り人で賑わっています。
かくいう私は今年で6年目くらいになりますが、相模湾のマグロにはずっとフラれ続けています。釣れている人には理由がある。毎回少しずつ気づきがあるので、毎年のようにマグロをキャッチしている名手にヒアリングしながら、コマセマグロ釣りの予習メモをつくりました。この度の15人から釣れる人がでてきますよう。ぜひ御覧ください。
1.マグロ狙いなのか、カツオ狙いなのかはっきりさせる!
今回の釣りは、相模湾沖を泳ぐマグロカツオの群れを船でみつけて、おいかける釣りになります。
そもそも装備や船長の腕や性格や相性などふまえて、どの船を選ぶのか、というのがありますが、今回は船宿は決まっているし、何度も通わないとわからないのでそこから先をお伝えします笑
マグロとカツオどちらを狙うのかがまず分かれ目。仕掛けがそもそも違います。500円から1500円くらいのものを船宿で各自買うのですが、糸の太さがカツオなら14号など、マグロなら22号24号26号などです。
#仕掛けの違いは?
数字が大きいほど太く強いです。太いと見切られやすいですが、細いとかかってから切られてしまう。またカツオは横にはしってみんなの仕掛けを巻きつけていっちゃうので、少し短めの設計になってます。
いまはカツオの群れなのかマグロの群れなのか両方なのか。
どうにかして(笑)それを見極めつつ、今はカツオを狙うのか、マグロを狙うのか、狙いをはっきりさせるのが重要!カツオでもいいから釣りたい!という場合はまわりの様子見てカツオでもいいし、俺はマグロ狙いだ!というお漢な方は、どしっと一点集中もあり。
#カツオでもいいから、どうしてもアタリをだしたい場合
やりとりに自信がある人は、むしろ10号とか8号とか細ハリスが、カツオには有効とのこと。そしてお土産確保も意識して朝一にはカツオ狙いをすることが多い。まずはカツオ仕掛け。それを無視して朝からマグロ狙うなら、指示だなより10km深くなどがおすすめです。
2.マグロとカツオがいる深さにしっかりあわせよう
だいたい、カツオは20〜30m、マグロは35m〜45mくらいの深さにいることが多いです。
船長が◯メートル!と言うてくれるので、自分が狙う深さ(タナといいます)を、しっかりあわせてください!釣り糸は、10メートルごとに色がかわり、さらに1メートルごとに目印があるので、それを参考に仕掛けのタナあわせをします。
※針の位置じゃなく、オモリカゴ(ビシ)の位置で深さをあわせます。
3.マグロとカツオが通るところに、コマセ(まきエサ)の煙幕をつくり、運命の出会いを創り出そう。
この広い相模湾を悠々と回遊するマグロカツオ。その回遊するマグロカツオと、自分の竿先にあるエサの運命の出会いをプロデュースする、大事なところ。
コマセカゴという、エサのオキアミをつめるカゴオモリ(ビシ)があって、そのビシの先に仕掛けをつけます。つまり、ビシの4m先あるいは6m先とかに、エサをつける針があります。
オモリカゴは40メートルにあわせていても、実際のくわせエサは、44〜46メートルにあったりする。このくわせエサが、コマセ(まきエサ)の煙幕にしっかり同調しているかが大事です。
なので、いったん40メートルを狙うなら、いったん43メートルまでおとして、大きく竿を振ってしゃくりあげながら、43m、42m.41m.40mと戻してくることで、まきエサがあたりにちらされ、つけエサと同調する形になります。
40mに戻るころには、コマセも潮の流れにそって、ビシの4〜6メートル先くらいでのつけエサとともに漂っているでしょう。
狙ったタナの何メートル先からしゃくりあげてくるかは、仕掛けとかによっても違うので、近くの経験者っぽい人をじっくり見ててください!
こうした釣りは、ワラサ(ブリ)とかマダイとか、アジとかも似ているところなのですが、大きく違うところが、マグロカツオは海中を大きく全速力で回遊しているところ。
多くの釣りは、魚探で群れを探し当て、いるところに上からおとして狙うことが多いですが、船をつけた瞬間はかならずしも真下にいるとは限らないのです。、船長がマグロカツオのくるコースを予想して、いままさに船の下を通過する瞬間にガツンと!
そこでマグロとエサの運命の出会いを演出できるかがポイントになったりするそうです。
その運命の出会いは、一日に一度あるかどうか。でも上手い人のところには、一日に三度も四度もやってくるのです。運命の出会いにむけて、いつコマセをふるのがいいのかは、名手を見ながら判断していきましょう。まわりの船団のうごきをじっとみていると、マグロの群れと船たちの動きが想像できるようになるみたいです。笑
4.エサの付け方は、しっかりこだわる。
エサは基本はオキアミを使います。大きな針に2匹がけが基本ですが、一本がけだったり、何かとの組み合わせだったり、付け方は様々です。コマセエサの中から、なるべく大きな、壊れてないものを選んでつけましょう!
付け方は、抱き合わせ2匹派も、1匹だけハリにそわす派もいます。どちらでも釣れた実績あるみたいなので、その日のマグロの状況と手が合うかの問題。わからないうちは、自分がきれいにつけられる、信じられる方でいいかと。
こだわる人は、ケイムラエキスをかけたり、ハチミツコーティングしたり、特選オキアミというものとリアル抱き合わせにしたり、エビングワームつけたり。
選択肢の数だけ悩みますが、一本をつかむ人は、何かしらの工夫をしているみたいです。ここは何度もかよって、釣れている人の話をきいてみつけましょう。
5.アタリとあわせ(針をかける行為)はパニックにならず慎重かつ大胆に
アタリ。一日に一回あるかないかの、つけエサに魚がくいつく瞬間。何も起きないんじゃないかと折れかけたところに突然やってきて、心を一気に興奮状態にもっていってくれます。
魚が食べた時の、あたりの出方は2種類あるそう。一つ目は、コマセの群れに思いっきり飛び込みながら、全速力でかっさらっていくパターン
この時は、竿がいきなり地面につっこみ、糸が無限に走り出し、突然フルスロットルに走りだすと思います。
もう一つは、コツ、フワ、もぞもぞもぞ、、、チュドーーーンというパターン。
全速力ではなく、人が歩く速さくらいのスピードで、ゆーっくり一つ一つのオキアミを優雅に食べてるイメージです。糸の異変に気付いたとたんに逃げるように全速力。
どちらも、マグロが数十メートルダッシュして、ものすごい勢いで手元のリールから糸が出ていくとおもいます。
そこで慌ててアワセる(竿を立てて針をかける)のではなく、マグロのファーストダッシュがおわって糸の出がとまってから、竿をたてましょう。走ってる途中にさらなる衝撃がかかると、糸が切れやすいのはもちろん、飲み込んだまま口の奥の方にかけてしまうと、マグロの口の表面の歯に糸がスリスリされちゃって切れてしまいます。
走りきったあとにかけると、うまく口元のカンヌキとよばれる。いい感じのところにかかりやすい!要チェック!
6.かかった一本を無事にしとめるために
マグロがかかったら、ビックリしてもう一度走ると思います!こっからは、糸の出を調節するつまみ(ドラグ)を締めてファイト開始!場合により30分くらいのファイトになりますが、まずは、周りの人が、自分の仕掛けを回収することからスタート!
全方位はしる可能性があるので、全員分の仕掛けがからまってしまうこともしばしば。
これでは貴重な1匹も釣り上げられません。周りの人は欲をだしたくなりますが、仕掛けを回収して応援にまわりましょう!
しかし5年前、体をうまく使えずに、腕の力でたたかったら、ボロボロになって腕の力が尽きてしまいました。笑 ということで小さなポイントを。
#全身をうまく使うのが大事!
ギンバルというファイティングベルトを周りの人にかりる。おへそに竿尻をあて、思いっきり竿をたてないと、竿ごと起こすことができず、海にもっていかれそうになります。
手の力だけだと叶わないので、全身をうまくつかいましょう!
#ポンピングという動作を覚える!
思いっきり走るなら糸をだす。糸が出なくなったら巻き上げの勝負!
しかしこの巻き上げのときも、リールでぐるぐるハンドルを巻こうにもビクともしません。竿先を持ち上げて、下にもどし負荷をさげながら糸を巻き取る。また竿先をもちあげて、下にもどして負荷をさげながら巻き取る。この動作をポンピングといいます。
マグロがバテると、ぐるぐる回り出すので、あとは一気に回収モード!
#弱ったら一気に回収してサメから逃げよう
水深50mより手前になるとサメがいることがあります。ここまで10分以上順調にやりとりしたのに、サメにガブッと行かれて、気づけばマグロの頭だけ、なんてことも。
なので、その確率を少しでも減らす。
50mより浅くなってきたら、猛スピードで回収するのが大切!バテたら順番にまわしてつり上げよう!
#最後は船長の指示に従う
ここまできたら、船長もサポートしてくれると思います。巻き上げの瞬間にビシをとって、最後は手でたぐりよせる。マグロが最後の抵抗でつっこんだらビシもなげいれるかも。ぐるぐる上がってくるマグロにギャフをエラにぐさっとさして持ち上げる。船上で暴れまわる。貴重な1匹にであえた感動の瞬間をみんなでわかちあいましょう!!
ざっとこんな感じ!僕も勉強途上の身なのですが、今知っている範囲のことを、
ここは実際こうです!みたいなのあったら随時更新していきたいです。
はじめての相模湾マグロ・カツオ釣りに臨むその前に、釣り方を予習しよう”に対して1件のコメント
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