横浜市民になりました。舌の上でとろけるブランドアジ「金アジ」を求めて早速釣りにいきました 新山下・渡辺釣船店

私、2018年8月末に引越しをしまして、このたび横浜市民になりました。
みなとみらいから本牧一帯まで自転車圏内になったため、船釣り、沖堤防、陸っぱり、海釣り公園を自転車でたのしめる毎日に。最近は、1時間はやく帰宅して徒歩で釣りにでかけてから風呂に入ったりする日も。
テレビを見るのと同列に釣りをするという選択肢があります。
船釣りでボウズくらっても家の前で第二ラウンドをして癒されることができます。

 

家の前で釣りができる、夢にまでみた景色。

しばらくこの生活を堪能したいと思います。

今日は諸般の事情により会社のメンバーにお魚を振る舞うべく、アジを求めて出航!。笑

▼本牧に存在する、モチモチ食感のブランドアジ、金アジ??

言わずと知れたアジですが、いわゆるアジとはマアジのことを指すことが多いです。
そしてマアジの中にも、大きく二種類あります。
沖合を泳ぐアジと、近海の根にとどまって暮らすアジです。

 

沖合を泳ぐアジクロアジとかノドグロアジとか呼んだりもしていて、青物に近いさっぱりした味。口の中をのぞくと、真っ黒だったりするのでそう言われたりもしています。
漁獲量も豊富で、日本のスーパーに並ぶほとんどのアジはこちらです。それでも自分で釣って即氷じめしたやつは十分美味しい。

 

ですが、度肝を抜く美味しいやつがもう一種類。それがキアジ、金アジとかいわれるやつです。
回遊をあまりせず、潮通しがよくて餌が豊富なところに居着く。クロアジに比べて体高や太さもあります。何より黄色や金色に光っている。
これらは東京湾の各地でブランド化していて、金谷、走水、本牧などなどいくつかの場所で狙うことができる。

 

実はこの金アジが、横浜の本牧あたりにいるのです。スーパーにはでてこず、寿司屋や料亭におろされる、ひっそりと知られるこの高級魚を狙いに出撃。

▼むかうは新山下の渡辺釣船さん

元町中華街駅から徒歩数分圏内にある新山下に構える、渡辺釣船店さんより午前便で出撃!
釣りをしていると気性が荒い船長さんにもよく出会いますが、ここはとても気持ちいい対応の船宿さんです。
今回は7時出船11時終了の半日船。釣りにいっても12時には家に戻れるという最強生活。一方、午後船だとお昼集合でもいけるので、釣りバカでない人も電車で手ぶらで、午後からさくっといけたりします!今回はオールレンタルでいきました。

持ち物は、ハサミ、ペンチ(プライヤー)手拭きタオルあたりがあればOK!靴はずぶ濡れになってもいいもので。竿&リールは500円でレンタル。ビシカゴ40号は2000円デポジットで、紛失しなければ帰ってきます。仕掛けと氷は受付で購入。クッションゴムを買うと、柔らかいアジの口がきれることなく釣果UPに有効。いったん8500円をお支払いし、2000円を後で返却してもらうことになります。※2000円足りない!なんてことが無いように、ご注意ください。(笑)

▼アジの基本的な釣り方

 

大枠の流れはこちらです。

 

1.ビシカゴの、長いアームの先にクッションゴムと仕掛けをつける
2.ビシカゴにイワシミンチをつめる
3.針に青イソメを2cmくらいにきり、つける
※苦手な方は赤タンとよばれる、イカの短冊をちいさくしたものでも
4.糸をフリーにして仕掛けをしずめる
5.底についたら、1m糸をまいて、2回ほどシャクり(勢いよく竿をもちあげる)、さらに1m糸をまく
6.プルプル竿がふるえたら、一定のスピードで巻き上げる。
7.ビシが水面に見えたら、それ以上巻かずに竿をたてて、まずはビシを右手でキャッチ。
竿とビシをミンチをおいてるボウルにおいて、両手で糸をたぐるように魚をとる

▼まずは5の動作でのタナとり(深さをあわせること)が重要

タナとり魚がいるタナ(深さ)に落としていたら、釣れる時は釣れます。だいたい底から数十センチのところに東京湾のアジはいるので、そこにエサをあわせられるかが勝負
ビシの先にはハリスがのびていて、2m先にエサがあります。着底後2m持ち上げると、潮がまったく動いてない場合、エサは2m先にあるのでほぼ底すれすれになりますよね。
逆に潮が速く流れていると、2mのハリスは、ななめになびいて、エサは1mほど浮いていることになります。このイメージを想像して、付けエサが底から数十センチ〜1m浮いている状態をつくるというイメージです。

▼ビシカゴにつめたイワシミンチを、どうばらまくか。

初心者でも、基本さえ抑えられれば、相当海に嫌われない限り釣れます!
イワシミンチをコマセカゴに詰めて、煙幕をつくり、底に虫餌orイカ餌をまぎれさせます。
寄せエサのことをコマセといいますが、この釣りではコマセとしてイワシミンチを詰め込みます。こいつらが水中でどうなっているのかを想像するのが、タナとりの次に大事。
まずは、このコマセの匂いにつられて半径10mくらいに居るアジが、寄ってくるように仕向けます。
なので船のみんなでコマセを放出して、船の真下にみんなでアジを寄せるチームワークの釣りになります。
あとはその寄ってきたアジたちを、自分の付け餌で食わせられるか。ちゃんとコマセの煙幕の中に、エサを同調させましょう。

▼コマセ同調の観点から、5のしゃくり動作を見てみると、、

底から1mで2度ほど強くシャープにシャくる。すると水深1mあたりにコマセが解き放たれます。そしてゆっくり潮にのって、コマセはななめ下へ流れていきます。
30秒もしたら、コマセもアジも自分の付けエサ周辺を通り過ぎて、潮にのってどこかへ流れ行ってしまうのではないでしょうか。
なので、30秒くらいしたら、もう一度、1mおろしてから2度しゃくるのを試してみてください。少し下に落としてからコマセを放出して元のタナにもどす。
これをすることで、着底直後と同じ事が起きますが、1回目よりは、コマセの放出量が少ないでしょう。またアジは寄ってきますが、そこで30秒くらいしたら、もうコマセはなく、エサだけの状態。コマセを追いかけて潮先の方へ行っている可能性は高いです。目の前につけ餌があれば、食べてくれるでしょうが、コマセによる集魚効果はもうないので、釣れる確率は低め
シャクリを2〜3回繰り返したら、一度船の上に仕掛けを戻すのが無難です。
ここで、放出されずに、ビシカゴに詰まった骨のかけら達をビシから手で落としてあげると、ミンチの出が悪い事態を防げます。
このあたりが、基本の考え方。

▼熟練の技による応用も様々。

これらはあくまで基本なので、それ以外のパターンも存在します。上級者は、みんなが釣れない中で必ず釣るための工夫をしています。
ぐおーーんと、大きくしゃくるのか、ビュッと小さくシャープにしゃくるのかでもコマセの放出の形は変わるし、自然の中漂うのを演出してゆーっくり誘いあげたり誘い下げたりしている人もいます。
水中を想像しながら自分なりに工夫したり、その日釣れてる人の真似をして、一つでも多く盗んでいきましょう。

▼ということでその日の釣果は21匹!気になる金アジは、、

 

ちょいちょいサバも交えながら、21匹のアジが釣れました!脂のりのりの、金アジは混じっているのでしょうか。
同じ本牧のエリアでも、喉が黒いアジも黒くないアジもいました。ここで釣れたから全部金アジ!とは言い切れなさそう。
しかしながら、捌いた瞬間にはっきりとわかりました。ほかのアジにはない、お腹の周りにねっとり絡みつく脂、薄く黄色がかった身、そして触るだけで脂が手につくようです。


金アジの味も一目瞭然!醤油をつけずに食べても、バターを塗っているかのような旨味が広がります。黒アジもコリコリ新鮮でそれはそれでアジがあるのですが、金アジの味わいは病みつきになりますね。
刺身も。

なめろうも(写真の、左上w。他のお魚はsakanabaccaでつくってもらいました)

アジフライも。

本当にウマイ。。。。
味がいいからという理由で名付けられたアジ。なめられがちですけど、本当にウマイです。舌がとろけます。
自宅から自転車で数分走らせることでこんなのを楽しめるなんて、横浜ぐらしは夢のよう。みなさんもぜひ横浜中華街に来たら、肉まんばっかり頬張るのではなく、たまにはアジを楽しんでみてはいかがでしょうか?

投稿者: たくみん

関東在住の釣りバカサラリーマンです。本やwebサイト読んでいると絶対釣れる!って確信したはいいけど、現地にいったら何も釣れなかったこと多数。その橋渡しができるようなブログかきたい。また、釣りを通じて楽しい思い出が沢山できたので、そういう思い出作れるような釣り遊びをどんどん企画したい。ちょっと興味もちはじめた人向けに、こうやったら釣れたよーみたいな事を伝えられたらいいな。海も川もいくけど、食べられる魚の釣りが8割。本職はIT系企業の人事。