201520160723sat
体育会系船宿鴨下丸にいってきました。
見た目はアレですが、釣りはエキサイティングで味は夏フグと言われるほどに美味い。釣り人を魅了する夏の釣りもの、マゴチ。
アタった時の期待感と、いつアワせるか迷うドキドキ感、のった時のずっしりとした重量感と充実感。そして口に入れた時の幸福感。
江戸前の寿司屋ではたまに出てくるものの、一般市場ではみないですよね。鮮度が大事で価格もなかなか張る高級魚なため、店では扱いづらいそうです。
一般的な知名度はなくとも、マゴチは夏を中心に釣り人の心を捉えてやまないターゲットのひとつです。
いつもの釣り仲間を誘って2名で名物船長のいる鴨下丸午前船に出撃!いやー楽しかった。
過去二回、ボウズをくらっているマゴチでしたが、三度目の正直でとてもいい思いをさせていただきました。
釣りは8割が予習。予習記事はこちら
▼始発で根岸駅へ。鴨下丸まで徒歩7分ほど
5時45分着。Pokemon GO しながら、鴨下丸へ向かいます。朝6時前なのに明るいですね。
7分ほど歩くと堀割川沿いに鴨下丸があります。乗船名簿を済ませたら早速、船へ!乗船まで30分間、することがあるのです。
そうこの仕掛けで
ハゼつり?
ハゼつり。(既に釣っているのでノーカウント)
みんなやってます。つり好きだから少しの間でも釣りしたい?
のではなく、マゴチのエサを釣っているのです。
我らも今回はマゴチのエサであるハゼのエサになるイソメと、活かすためのブクブク持参でやってきました。あと、移動中のジャンプを防ぐふたがあれば完璧でした。
といってもなかなか渋く、今回仕入れたのは3匹。船長から仕掛けを購入しレッツゴー!
▼ハゼエサとサイマキエビのエサ、どっちにするか迷う
マゴチ釣りに行くと、まず悩むのがエサの選択。ハゼにする?それともサイマキエビにする?究極の選択が、待ち受けています。
昨年は、ハゼ組に完全に軍配。しかしまだこの時期のハゼは小さいので、サイマキエビのほうがいい型が連続しているとのこと。またハゼの仕入れも少ないとのことなので、サイマキエビベースにして、釣り上げたハゼをサブに使うことにしました。
▼仕掛けと初期エサを船で購入
マゴチは、このような、15号の三日月オモリと、1.5mのハリスでのぞみます。エビエサかハゼエサかで針の大きさが全然違うのでエサにあったものをもらいましょう。
午前船は、船代が6500円で、初期エサ3匹ついています。オモリが300円、仕掛けが300円で、2ついり。エサは、途中でなくなるので、それ以降は100円で一匹購入となります。
トータル1500円くらいは余裕をもっていきましょう。
▼底をとって、1メートルもちあげる。餌が底につくかつかないかをキープ
「朝イチ出るよー集中!」体育会系船長の威勢のよい掛け声でスタート。「そこ、荷物置かないでー全部下おいて!かかったときにダッシュ出来ないから!」なんだこの部活感ある雰囲気。やや怖いけど楽しい。(笑)
まずは、ハゼエサでスタート。うわあごに張りを刺して、投入。
底につくと、糸の出がフッと止まります。そこで竿先を水面スレスレまでさげて、そこでピンとはります。
その状態をスタート地点として竿を水平まであげると約1メートル。ハリス1.5mなので、潮の流れがあれば、重りは底から1mの位置に持ち上げても、エサは底つくかギリギリになるわけですね。
あくまで、リールで巻かずにさお先で調整しましょう!「そこ!リールでまいて調整しないで!釣れるもんも釣れなくなっちゃうじゃん」的なお叱りを受けることになるとおもいます。(笑)
船長、釣らせることへのプロ意識がはんぱないっす。素敵
なので、さお先を水面にあててピンとはり、さお先を水平まで持ち上げて棚アワセする。
これ鉄則。潮の流れがないときは、持ち上げ気味で!と船長の指示があります。
水平にあげた時のイメージ
▼底をとりなおす間隔は、なんと5秒!
ネットの情報では15秒とか1分とかもありましたが、底をとりなおすタイミングは鴨下丸流では5秒!着底させて、竿あげて、5秒たって変化なければまた竿先をさげる。
なるほど、待ちではなく、誘いのつりですね。たしかに、5秒ごとに底とりしても起伏があり、底の深さが変わっているのがわかります。
つまり、きちんと棚アワセできていない時間は無駄になるわけですね。また底とりなおすたびに、エサがふわっとして誘いになる。それがマゴチが気付くきっかけになる。さらにサイマキエビは、ふわっとさせるとそのあとパタパタするのが水面のチェックの時にわかります。ご、合理的。
常連さんも頻繁に丁寧に底をとりなおしてます。てか竿2本両手で操ってるし、むしろ交互に常にフワフワ誘っている。
というまに、常連さんの竿が大きくしなっています!開始五分。マゴチ、こんなにも竿がしなるのか!きれいな半月を描いてます。
ちなみにエビエサ。
また別の人の竿も大きくひんまがっている!なんだこの朝イチフィーバー。これもエビエサ。
こらえきれず移動の時に、エビエサに変更!(笑)
▼サイマキエビは、エサの付け方が命!
サイマキエビですが、独特なエサのつけかたをします。針に刺してもきちんと泳ぐかどうかが大事。死んでしまっては見向きもされないので、毎回慎重に。
まずは、目の上のケンを折ってやります。
こんな感じ。
そして、口から針をとおし、目の裏と脳ミソの間をとおして、折ったケン先近くから針先を少しだします。
脳ミソとおしちゃうと、くたーっとなっちゃうので、もったいないですが次のエサにかえましょう。
水面に落としたときに、横向きにくたーっとならず真っ直ぐ泳いで、足をパタパターっとさせたら大成功です。
そのまんま、そーっと底まで落としてあげてください。
ちなみにさっきのエビの針の根っこ側にヒューズ(鉛)が巻いてあるの、見えますでしょうか。
エビがちゃんと底近くを泳ぐように工夫してあるのです。なので、鴨下丸で仕掛けを買った場合は基本これになるので、1.5mのハリスを1m程度に切りましょうとのことでした。
これで潮の影響をかなりおさえられるので棚トリはかなりしやすくなります。1メートルあげると、エビは底から10~20cmくらいのところをパタパタしているのでしょう。合理的。
▼エビに変えたとたんに自分にも反応が!
二回ほど棚をとりなおすと、竿先に重みを感じます。クイックイッと、竿先がもっていかれます。ついに反応!!ドキドキ。
しかし、コツンコツンっと言う感じではない。
まさか!と思いあわせてみると、、
かわいいマダコちゃんでした。2016年7月からのチャレンジ、5魚種目達成。
相方もこの日、ビッグなマダコ3匹。とりあえず美味しいオカズゲット。
船は、相変わらずマゴチ祭り。
気をとり直して、再度エビを投入。
コン、ココン、、、
ココン、、
ガンガン、、、、
マゴチだこれは。
セオリーどおり20秒待とうとすると、
シーーん
あれ?
合わせるもなにもなし。
まきあげるとエサもなし。
「待ちすぎじゃー」「わからんかったら7秒7秒!いいバラシとダメなバラシがあってなあ、今のは最悪。逃げの姿勢」
手厳しい!(笑)
▼アワセは待ってみて7秒!
基本は、アタリがあったら、気持ちさお先を下げつつ、糸をほんの少しはりぎみにして、重みを感じながらステイ。
コツコツ、が、コツンコツン、そしてガンガンさお先をひきこまれたら、マゴチが反転しながら食べきったとき。ここが最大のチャンス。それがなければ、7秒で思いきってアワせる。
教えを胸にこのスタンスでいかうとすると、早速次のアタリが。
コツ、コツコツ、
ココン、コン
うーしびれる
ガンっ、、
しーーー
エイッ!!
大きくあわせると、無事に重量感!!
ちなみに、アゴが固いさかななので、大きく思いきってアワセましょう。ドラグもぎゅうぎゅうに絞めるのを忘れずに。
「しゃー!」
船長が、ダッシュで駆け寄り、怒濤のようにたもで掬い上げゲット!
ちょっとかわいいけど、マゴチさんです!6魚種目。ちなみに、背中や両サイドにトゲがあります。陸ではかなり暴れるのですが、トゲさされると出血するので、くれぐれもお気をつけください。相方もやられてました。
そして、船の生け簀で活かしておくので、自分の魚だとわかるよう安全ピンを口にセット。オリジナルのストラップのような目印をつけている常連もいます。
▼横浜沖、鶴見生麦のあたりでマゴチ祭り
その後も、エビ、ハゼともに竿がしなりまくり!そのたびに船長は「よっしゃ!」とダッシュして玉網ですくいあげます。
同様に
「あーーーー!」
なんていいながら、針がかりできなかったり、しっかりとささらず途中でばれてしまったりのオンパレード。
掛けるのが難しいからこそ掛けられた時の喜びがはんぱない。本当に楽しい釣りでした。
個人的にPE 1号で二度のミチイト切れがありましたが、60cm 級の大物もゲットしました。
ハリス切れ、結びが甘かったのかなあ。。
結局マゴチ2のマダコ1で終わりました。。船中最下位。。
ただ真ん丸に太った一匹をゲットしたので船長ブログに収めていただきました。
↑お知らせページにある動画、めちゃ勉強になります。
相方はマゴチ3のマダコ3。オカズたっぷり!
とにかく無事に釣果にめぐまれ、楽しい一日となりました。トップは9匹、船中10人で54匹の大爆釣デーだったとか。
釣っている人の観察をしたり、船長からもいろいろと手厳しい指導をいただきレベルアップできた満足感のある一日でした。
釣り終えて12時。根岸駅前の中華でタンタンメンを食べ、帰路に。午前船だと一日に余裕があっていいですね。
▼旬の絶品!夏フグと、夏のマダコ!
マゴチですが、やっぱり見た目はアレですが、クセがなくぷりっとして、上品な味わいです。マダコも塩ゆでしてぽん酢で和えるだけで、いいおつまみ。
野生のマゴチがあらわれた
ちょっと失敗したけど、サクにするとこんなかんじ。腹骨の生え方が不思議で、すきとるのがむずかしいのです。
マダコは塩ゆで。美しい。
こぶ締めにしてみたり。
薄造りに挑戦したり。ミスったのはくるっと丸めるとバラのようにごまかせます。(笑)
こぶ締めをぽん酢でぺろり。うまっ。
見渡す限りのマゴチ刺身
寿司もやってみた。職人の教えを守ってみたが難しい。。
プリうま、シンプルにタコのぽん酢あえ。
幸せな僕の夏休みでした。
【5-6魚種】根岸の体育会系船宿鴨下丸、午前マゴチ船が釣り方の学びも釣果もありとても楽しかった”に対して1件のコメント
江戸前高級魚マゴチ!イソメを買ってハゼを釣って、それを泳がせてマゴチを釣って、刺し身と天ぷらで食す。 | つりいろライフ
(2018年11月1日 - 10:43 PM)[…] 自分だけでなくて、隣の人にアタリがあってからの攻防も、見ているだけで鼻息荒く興奮する、手に汗握る大好きな釣りです。 具体的な釣り方は以前の記事で書いたので、詳しくはこちらを。 […]