江戸前高級魚マゴチ!イソメを買ってハゼを釣って、それを泳がせてマゴチを釣って、刺し身と天ぷらで食す。

「なんか釣りに行こう!」
「釣って食べて美味しいやつ。」
「今年は食べるクオリティにもこだわりたいねー。」

 

そんな話をしつつ、フグやらアマダイやらカツオやらマダイやら検討した結果、9月に入って爆釣劇が繰り広げられている「マゴチ」を釣りに友人のゆうとと一緒に出撃しました!
無事にマゴチにも出会え、田町の居酒屋「かざくら」に持ち込んで、刺し身や天ぷらを。興奮・満腹・至福の1日と相成りました。

▼ハイパーわらしべフィッシング!まずはマゴチを釣るためのハゼを釣るためのイソメを買う。

本牧近くに引っ越した私ですが、このエリアにはとてもユニークで面白くて重宝するものがあります。
それがこれ。
そう、イソメの24時間自販機。これで金曜飲み会があっても、仕事が遅くなっても自宅から自転車5分走らせればエサを調達できます。
そして、これはエサのエサ。イソメでハゼを釣って、ハゼでマゴチを釣る、そして居酒屋に持ち込んでマゴチを私が美味しくいただく、というハイパーわらしべフィッシング企画なのです。

▼根岸の鴨下丸。待ち時間にエサ調達

今回は半日船の午前便。マゴチ釣りで有名な望月船長のいる、根岸の鴨下丸にお世話になります。

 
朝6時到着。宿で乗船手続きを終えたら、船に乗り込む。
待ち時間1時間のあいだに早速ハゼ釣り開始
んーーー、プルプルあたりはあるけど、なかなか難しい。アワセてもかからない笑 時折竿をひったくるように釣れるのはセイゴ君。
10分くらいすると、感覚もつかめるようになってきました。ハゼは川の中央からやや奥くらいにたくさんいるイメージ。軽めの中通し重りをセットして、竿を立て気味に構えていると、アタリと同時に勝手に掛かってくれる、そんな感じで後半は数がのびました
2人で10匹くらいのハゼを確保。もともと3匹のエサが基本料金についていて、それ以降は1匹100円買うシステムなので、ハゼは事前に自分で釣らなくてもOKです。値段だけ考えたら、イソメ代の方が高く付くことの方が多いので(笑)これは自分が釣った餌でマゴチを釣ったんだという、より満足した1日にするための一つの遊びです。

▼7時出船!!今回のフィールドは金沢八景!

今日は金沢八景の福浦海岸沖あたりがフィールドです。マゴチ釣りといえば、底近くすれすれのところにハゼorサイマキエビを泳がせられるかが勝負。数十cm単位でのタナとりが非常に大事な釣りです。
(着底後糸をピンと張って、水面と竿先をつけた状態をつくる。そこを起点として、竿の角度を変えて底から1mくらいあげると、適切なタナに餌をあわせられる。船を流しながら釣るため底の深さは変わる。なので15秒に1回くらいこれを繰り返しましょう)
そして、アタリがあってからいつアワセるかで天国と地獄の審判がくだされる、非常にハラハラエキサイティングな釣りなのです。
50cmや60cmも体長があるのに、最初のアタリは、微妙にモゾモゾコツコツする程度。エサを加えてから食べきるのに、20秒とか、場合には1分くらいかかることもある。

微妙なモゾモゾしたアタリが、だんだん大きくなって、ゴツゴツ、グングン、グインと引き込まれるようになります。

しかも、口は硬いので、思いっきりフッキングしないと釣れない。絶妙なタイミングを待って、堪えて堪えて、今か!というところで渾身の大アワセ
乗ったら竿が半月を描いて大きくしなり、グイグイ突っ込む
もしくはそれたら自分と釣り竿がスカッと天をむき、あーーー!あーーーーーーー!っと悔しがる。お笑い番組みたいに悔しがる。そんな釣りです。

 

自分だけでなくて、隣の人にアタリがあってからの攻防も、見ているだけで鼻息荒く興奮する、手に汗握る大好きな釣りです。
具体的な釣り方は以前の記事で書いたので、詳しくはこちらを。

▼いざ実釣!開始早々、マゴチフィーバー

船を20分くらい移動させたら早速釣りがスタートしました。周りを見渡してみると、私と友人のゆうと以外、ほとんど二本竿。常連さんおそるべし!オオトモ(一番後ろ)に位置した方は、瞬く間に4本くらいあげている。一日やってボウズでも仕方ないこの釣りで。恐るべし常連さん。
ゆうと氏もしっかりと一本。

そんな中、私にはアタリの気配すらありません。もはや悲しい気持ちになって他の人の釣果を恨めしそうにみながら1時間が経過した8時頃、ついに1回目のアタリ!

竿先に微かな違和感。
チョン
チョンチョン、
グーー、、
チョン、チョチョン。
(まだ合わせてはならない、まだ合わせてはならない)
糸電話の先に恋人がいるような、微妙な振動を感じつつ、はやる気持ちを堪え、我慢がまん。
(まだ。グイグイっと深くはいったところまで)
グイングイン!ここでオオあわせ!!!

竿が大きくしなりヒット!

あーーーー楽しいーー気持ちいいーーーーー

この感覚やばいすね、やっぱり。
と思いきや、お隣さんの竿も大きくしなっています。
「どっちか違うんじゃない?」と、船長。
あげてみるとなんと!お隣さんの針にも、僕の針にも同じマゴチがかかっていますwハゼ2匹を同時にかっさらったのでしょうか。そんなミラクルもありつつ、お隣の方が優しくて、この1匹は譲ってくださいました。
そして、まわりもマゴチフィーバー!!
ボコボコマゴチがあがりますが、なかなか僕にはアタリがきません。隣のゆうと氏はもう1匹追加。

▼8時53分、2度目のアタリ到来!

 

ここでようやく2回目のアタリ!
モゾっモゾっ、、クン、ククン、(以外と早めに強いアタリ)
グイン、グイー!!!(これはもう飲んだのでは?)
えーーーーーい!
天を仰いでしまった。
あーーーーーーーorz
見事にすっぽぬけ。
焦った、完全に焦った。悔しい悔しいあーーーー悔しい。まあこれがあるからこの釣りが楽しいんですけど。
まわりが大量にマゴチ祭りになっている中、自分は1匹だけ。。はやる気持ちをおさえていると、ハゼちゃんがピョコピョコ暴れている様子。
ちゃんとしたアタリに発展しなかったので、あきらめて回収すると
残っているのは頭だけ!?一体何者の仕業。。

▼市立大医学部前あたりのポイントで上向きに!

時間は10時。周りは6匹とか8匹とか釣っている中、私1匹。周りは6匹とか8匹とか釣っている中、私1匹周りは6匹とか8匹とか釣っている中、私1匹。こんなマゴチ祭りの日に、完全にべったこ

 

そこで深さをうまく捉えられていないのだろうと、1.5mのハリスを1mに短くしてから、状況が上向き始めました。

 

着底して、オモリを90cmくらいあげて、15秒待つ。ひたすらこの基本を繰り返します。
すると、竿先に異変!
グイッ、グイッ、…グッ、ググっ、…
(きたきたー!まだまだ焦るなー)

グッ(まだまだ)

ゴンゴン、ゴゴン!!(今か!!?今やーーーー!)
思いっきり合わせると

 

ギュイーーーン!!
「乗ったー」

同時に船長がダッシュ
してタモ入れ。

あーこれこれ。超楽しい!
※この船での大切なルール、船の座れるところは大切な一匹を船長が直接取り込めるよう、釣れた人のもとへダッシュする道なので、携帯などを置かないようにお願いします。笑

▼変わったゲストも登場!この日は船で3種類

5分後またもや竿先に異変!
ゴン、ゴゴン、グイグイグイー!
(早いけど、本格的なアタリ!丸呑みしたのかな?行っちゃうか!オリャ!!)
ノリました!

しかしなんかマゴチとは違う。。とおもったら、まさかの立派なカサゴ。

船ではヒラメやタチウオなんかも上がっていました。

そのまんま勢いある波にのって、10時10分にもう1匹追加、10時30分にもう1匹追加!僕のテンションは最高潮です。
ということで2人で6匹。本日の成績は5打数4安打でした。
これまで5打数2安打くらいが多かったので、大きな進歩ですね。ARで魚を計測して、魚種別ランキングを楽しめるiPhoneアプリ「Fish Record AR」 で計測すると一番大きいやつで45cmでした。コチランキング5位
TOPをとるには64cm必要だったのでまだまだ届かない感じ。一度はおがんでみたいなぁ、そんな大物。
食べてきたからといって、必ず掛けられるわけでもなく、アワセにも思いきりがないと、硬い口を貫通できず針がかりもしない。
この天国か地獄かをかけて思いっきりアワセる博打の釣りはやみつきになります。マゴチのこの駆け引きは、ゲームとしても最高ですね

▼田町の居酒屋「 かざくら」 に持ち込み!

マゴチは釣った魚を食べるのも美味しい!田町のかざくらさんでは、釣り魚を持ち込んでコースにしてくれます!ご相談した結果、今回はお店のコース料理と釣り魚料理が出て、飲み放題で4000円にしてくださいました。とても良心的!
いいかんじの個室席に通していただいた。ラッキー!
焼き鳥屋的な風貌ですが、お通しは海鮮的なこだわり料理。オリーブオイルのようなものを漬けこんだサバや、ホタルイカの沖漬けなど、海鮮に寄せて出してくださいました。
そしてお待ちかねのマゴチのお刺身
ヒラメとフグの間のような食感!いいっすねー。初日は食感があり、寝かすと旨味がでてくる。まあ3日くらい寝かしたマゴチも最高ですが、当日もこれはこれでよいですね。
カサゴは大胆に煮付けにしてくださいました。
天ぷらもうまし。寝不足な上にお酒も5杯くらい飲んじゃって、フワフワほろ酔いになりながら田町を後にしました。もうしばらくしたら今年のシーズンも終わりますが、来年も、またこの季節になったらマゴチを愉しみたいですね。
マゴチさんよ、ありがとう。

投稿者: たくみん

関東在住の釣りバカサラリーマンです。本やwebサイト読んでいると絶対釣れる!って確信したはいいけど、現地にいったら何も釣れなかったこと多数。その橋渡しができるようなブログかきたい。また、釣りを通じて楽しい思い出が沢山できたので、そういう思い出作れるような釣り遊びをどんどん企画したい。ちょっと興味もちはじめた人向けに、こうやったら釣れたよーみたいな事を伝えられたらいいな。海も川もいくけど、食べられる魚の釣りが8割。本職はIT系企業の人事。

江戸前高級魚マゴチ!イソメを買ってハゼを釣って、それを泳がせてマゴチを釣って、刺し身と天ぷらで食す。”に対して1件のコメント

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